■IMPACT

トマホークには、ここまで述べてきた海洋発射型だけでなく、地上発射型および空中発射型がある。ただし、前者は既に退役し、後者は開発段階で計画中止となったため実戦配備されていない。 1971年頃、アメリカ空軍は、MGM-13 メイスを近代的な地上発射巡航ミサイル(GLCM: Ground Launched Cruising Missile)で置換する計画を進めていた。この新ミサイルに求められていたのはTERCOMシステムによる精密誘導と小型で燃費の良いターボファンエンジンを用いることだった。1977年、空軍は、海軍のBGM-109トマホークSLCMの地上発射用の派生型であるBGM-109Gの開発と配備を許可し、1980年5月には最初のミサイルが試射された。このミサイルは、車両に搭載された4連装TEL(輸送および起倒式発射機)容器内に格納されたかたちで配備された。なお、空軍ではトマホークではなく、グリフォン(グリフィン)と呼ばれた。 BGM-109Gは、1983年からヨーロッパのNATO諸国に配備されたが、1987年12月に米ソがINF全廃条約に調印すると、GLCMはまさにこの条約の規制対象であったため、1988年から撤去が開始された。1991年5月には撤去が完全に完了し、全数が保管中である。 BGM-109Gのミッションと性能は、地上から発射されることを除けば、同様に核攻撃ミッションに従事したBGM-109Aと同じである。ただし、核弾頭は別で、W-84型を用いている。 空中発射型は中距離空対地ミサイル(MRASM: Medium-Range Air-to-Surface Missile)と呼ばれ、1970年代の海軍・空軍共同の巡航ミサイル開発計画(JCMP)のなかで開発が進められたが、最終的に中止となった。海軍・空軍のそれぞれ向けに、以下のようなヴァリエーションが考えられていた。 以下に空中発射型および地上発射型の本体要目を示す。なお、地上発射型はロケットブースターを用いるが、海洋発射型と同一のものであるので省略する。 潜水艦の魚雷発射管から発射可能という制約のもと開発されたことで、トマホークは極めてコンパクトなサイズとなり、米海軍の水上戦闘艦のかなりの部分と、スタージョン級以後のすべての攻撃原潜に搭載されるようになるほど普及した。また、湾岸戦争で使用されてからは、世界でも希少な実戦経験のある巡航ミサイルとなっており、おそらく世界で最も成功した兵器のひとつと言うことが出来るだろう。 なお、1995年、アメリカ政府はイギリスへのトマホーク輸出に同意し、1998年にはイギリス海軍の潜水艦から試射が行われた。2008年までには、すべての攻撃原潜に運用能力を付与することが予定されている。また、2004年にはブロックIV(タクティカル・トマホーク)の購入について、両国は合意した。1999年、コソボ紛争に介入したNATO軍にスウィフトシュア級攻撃原潜スプレンディッド(HMS Splendid, S106)が参加し、実戦での発射をイギリス潜水艦としては初めて実施している。 コリン・ルーサー・パウエル(Colin Luther Powell, 1937年4月5日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。元軍人(退役陸軍大将)。ニューヨーク市サウス・ブロンクス地区出身。ジャマイカからの移民の両親を持つ。学位は経営学修士。称号はイェシーヴァー大学名誉博士。 軍人としての最終階級は陸軍大将。政治家としての最高位はブッシュ政権第1期目の国務長官。軍人として輝いた栄誉には国防総省最高殊勲章、陸軍最高殊勲章、国防省第1等殊勲章、青銅章、多数の名誉負傷章、軍人殊勲章、勇猛戦士章、国防長官賞などがある。また、市民としては2度の大統領自由勲章、大統領国民栄誉賞、連邦議会栄誉賞、国務長官栄誉賞などがある。また日本国から勲一等旭日大綬章、イギリス女王からはナイトの称号を受けている。 ニューヨーク市立大学シティカレッジで地学を専攻するかたわら予備役将校訓練課程(ROTC)を受講した。1954年ニューヨーク市立大学シティカレッジ卒業。2度のベトナム出征を経て1971年にはジョージ・ワシントン大学大学院経営学修士修了。(ベトナムでの従軍は1962-63、1968-69) 大学卒業後にアメリカ陸軍に入隊。1957年、陸軍少尉に任官。ドイツ勤務を経てベトナム戦争に従軍し、二度負傷した。ニクソン政権時代には「ホワイトハウス・フェロー」に選ばれた。レーガン政権では国家安全保障担当大統領補佐官(1987年 - 1989年)を務め、ジョージ・H・W・ブッシュ政権では、アメリカ軍のトップである統合参謀本部議長(1989年 - 1993年)として、パナマ侵攻や湾岸戦争を指揮。特に湾岸戦争は、ベトナム戦争と不況で傷ついたアメリカ軍の威信を回復させ、ニューヨークで凱旋パレードを受ける名誉を受けた。 1992年の大統領選挙では、支持率低迷にあえぐ共和党現職のブッシュ大統領が副大統領候補として指名を模索したが、結局断念している。 なお、息子のマイケル・パウエルは連邦通信委員会の前委員長。 1993年に退役後、自伝「マイ・アメリカン・ジャーニー」を出版した。1996年の大統領選挙に向けての世論調査では幅広い層からの圧倒的な支持を示し、もし出馬したなら当選は確実とも言われたが、「黒人が大統領になったら暗殺される」とする妻の反対もあり出馬しなかった。 2000年の大統領選挙ではジョージ・ウォーカー・ブッシュ陣営の外交問題アドバイザーを務めた。ブッシュの当選後、アフリカ系アメリカ人初の国務長官に任命された(上院では全会一致で承認)。同政権では、息子のマイク・パウエルが1997年11月から2005年1月までの間連邦通信委員会 (FCC) 委員長を務めた。国務副長官に任命されたレーガン政権からの盟友リチャード・アーミテージと共にブッシュ政権での穏健派を形成していた。2004年11月にカタログギフト 辞任の意思を表明し、2005年に職を辞した。中道派で対国連協調路線であったため、有志連合指向の右派が主導する政権内での孤立が原因と考えられている。 国務長官在任時、国連安保理で「イラクが大量破壊兵器を開発している証拠」を列挙した[1]。しかしCBSの60 Minutesなどによると、イラクからドイツに出国した男性・コード名「Curve Ball」が永住権を得るためにドイツの情報機関に話した虚偽の話(例:生物兵器製造リサイクルショップ 神戸 に事故で12名が死亡した)をCIAが事実と誤認したものだった。長官退任後にパウエルはこの発言を間違いだったと認め[2]、「人生最大の恥」とまで述べている 共和党穏健派だがリベラルや中道にも理解を示すことがある。人工妊娠中絶や積極的差別是正措置を容認、合理的範囲の銃規制にも賛成している[3]。著書「マイ・アメリカン・ジャーニーA case of the munchiesによると、ベトナム戦争の経験から軍隊の抑制的使用という意見を持つようになった。やるからには軍事力の行使は、国際的協調を得た上で圧倒的な規模で行うべきという意見。 2004年イギリスのジャック・ストロー外相との会談でネオコンのことを「狂った連中(fucking crazies)」と述べた[4]。 2008年アメリカ大統領選挙では、一般投票2週間前の10月19日に民主党候補バラク・オバマへの支持を表明する。声明では共和党候補のジョン・マケインへの不支持は容易な決断ではなかったとし、マケイン陣営のネガティブ・キャンペーンが行き過ぎであり、金融危機への対処能力においてオバマがマケインを上回ると述べた[5]。またマケインが経験の浅いサラ・ペイリンを副大統領候補に据えたことを無責任であるとした[6]。 MIM-104 パトリオット(MIM-104 Patriot、Phased-Array TRacking and Intercept Of Target)は、米レイセオン社がMIM-14 ナイキ・ハーキュリーズの後継としてアメリカ軍向けに開発した広域防空用の地対空ミサイルシステムである。パトリオット・ミサイルは厳密にはミサイルそのものを指すが、パトリオット・ミサイル発射システムを含めてパトリオット・ミサイルと呼ぶ場合があるため、本項では発射システムを含めて説明する。形式名称「MIM-104」はミサイルに対するものである。 パトリオットとはヒューマン の意味。防衛省ではパトリオットではなく、英語の原音により近いペトリオットと呼んでいる。湾岸戦争時にイラク軍が発射したスカッドミサイルを撃墜した事により有名になった。米軍のほかにも同盟国の幾つかに配備されている。 パトリオット・ミサイル発射システムはトレーラー移動式のシステムであり、1つの射撃単位はパトリオット発射中隊によって運用される射撃管制車輌、レーダー車輌、アンテナ車輌、情報調整車輌、無線中継車輌、複数のミサイル発射機トレーラー、電源車輌、再装填装置付運搬車輌、整備車輌という10台以上の車両により構成される。これらの車両が自走して野外サイトに設定後、射撃体勢が整う。 ナイキの発射システムよりも省力化が図られている。交戦中に人員が配置されるのは射撃管制車だけでレーダーや発射機は無人となり、射撃管制車からの遠隔操作によって制御される。 システムは複数の機材から構成されており、有線・無線によるインターフェイスにより連動している。 航空自衛隊のAN/MPQ-53フェーズドアレイレーダー AN/MSQ-104レーダー装置(Radar Set、RS)の形式名称はAN/MPQ-53(Config.2形態以前)リサイクルトナー はAN/MPQ-65(Config.3形態以降)。RSはC-Band帯の電波を用いる、フェーズドアレイ・多機能レーダーである。目標の捜索・追尾の他、IFF、ミサイル誘導なども行う。1高射隊(FU:Fire Unit)当たり1台のRSが配備される。運用中は無人となる。 射撃管制装置(Engagement Control Station、ECS)の形式名称はAN/MSQ-104(Config.2形態以前)又はAN/MSQ-132(Config.3形態以降)。1射撃中隊に1台が配備され、RSからの情報を処理し要撃命令を下す。ECSはM927 5tカーゴトラックまたは軽中量戦術車両(Light Medium Tactical Vehicle 、LMTV)カーゴトラックの荷台に搭載された状態で運用され、2名のオペレーターが操作する。 主要な機器は兵器操作コンピュータ(Weapons Control Computer、WCC)、通信リンク・ターミナル(Data Link Terminal 、DLT)、UHF通信機(UHF communications array)、デジタル通信ルーター・インターフェース(Routing Logic Radio Interface Unit、RLRIU)、2人分の操作コンソールである。 最大16台の発射機を接続でき、同時に8台の発射機を制御する。発射機との通信はVHF無線または光ファイバーによって行われる。RSとは有線でインターフェイスする。